いびきは自分でわかるのか
自分の感じ方だけでは、夜どれくらい音が出ていたか分かりません。四晩を記録して並べてみると、感じ方と数字がそろう晩もあれば、そろわない晩もありました。
自分の音は、自分では分からない
自分のいびきがどれくらいのものか、自分では分かりません。眠っている間の音を、自分の耳で聞くことはできないからです。
朝の気分は、よく眠れたと感じる日も、いつも通りだと感じる日も、つらいと感じる日もありますが、その感じ方だけで夜の音の大きさを言い当てられるとは思えません。眠りの深さと音の大きさは、別のことのはずです。
人に指摘されて初めて気づくというのは、よく聞く話です。ただ、指摘の言葉だけでは、それが具体的に何分続いていたのか、どれくらい大きかったのかまでは分かりません。自分の感じ方でもなく、誰かの記憶でもなく、その夜そのものを確かめてみたいと思いました。
誰かに指摘されれば分かることもありますが、指摘してくれる人がいつも隣にいるわけではありません。自分だけで確かめる方法として思いついたのは、その夜をそのまま記録してみることでした。
一晩だけでは、その夜がたまたまそうだったのか判断がつきません。感じ方の違う晩を、同じ方法で何晩か記録して並べてみることにしました。
四晩を並べてみると
まず9月9日の夜です。朝はよく眠れたと感じていました。記録を見ると、大きな音の時間は5分、ピークは07:28。感じ方どおり、静かな夜でした。
次に9月12日の夜です。朝の気分はいつも通りでした。大きな音の時間は11分、ピークは09:26。前の晩より少し長く音が出ていました。
9月13日の夜は、朝つらいと感じていました。記録では大きな音の時間は22分、ピークは11:01。これまで記録した中で、一番長く音が出ていた夜でした。感じ方と数字が、初めて同じ向きにそろった晩です。
そして直近、9月15日の夜です。朝の気分はいつも通りでした。大きな音の時間は4分、ピークは07:42。四晩の中では、一番静かな夜でした。
四晩を並べると、つらいと感じた晩が一番長く、よく眠れたと感じた晩といつも通りだった晩は、それぞれ4分から11分の間に収まっていました。感じ方と数字がそろう晩もあれば、そろわない晩もあります。どちらになるかを、記録する前に言い当てることはできませんでした。
9月9日から9月15日までの一週間ほどの間に、四晩を記録したことになります。同じ一週間の中でも、大きな音の時間は5分から22分まで、四倍以上の差がありました。同じ自分の夜でも、これだけの幅があるとは、感じ方だけでは想像していませんでした。
四晩とも、録音の始まりと終わりは自分でタップして決めています。9時間20分、9時間18分、9時間2分、8時間9分と、記録した長さはそれぞれ違います。長さの違いは、その夜どれだけ眠っていたかによるものです。
あとから短いタグを付けることもできますが、この四晩はどれにも付けませんでした。特に変わったことがあったという自覚もなく、いつも通りに眠って、いつも通りに記録を終えただけです。
つらいと感じた9月13日のほうが、記録の手間がかかったということはありませんでした。眠る前にタップし、朝にタップして終える。その回数はどの晩も同じです。
記録の方法は、別の記事に
夜の間どうやって音を記録しているかは、別の記事にまとめてあります。ここで言えるのは、枕元にスマホを一台置いておくだけだった、ということだけです。特別な機材も、身につける機器も使っていません。
残るもの、残らないもの
音がどこへ行くのかは、いつも同じ一文で説明されています。「音はどこにも送りません。残るのは大きかったところだけです。」四晩とも、夜の音がそのまま残っているわけではなく、大きかった時間と、そのすぐ前後の短い部分だけが手元に残りました。
一番大きかった瞬間の音は、自分の耳で聞き返せます。次に大きかった瞬間も、順番に残っていて、聞くことができます。それ以外の、静かだった時間の音は、はじめから残りません。9月9日から9月15日までの四晩、同じ形で確かめられました。
録音と記録はずっと無料です。録音はこの端末に14晩ぶん残り、古いものから自動で消えます。消すための操作は要りません。
消したい録音があれば、自分で個別に消すこともできます。何もしなければ、古いものから自動で消えていくだけで、こちらで何かをする必要はありません。
四晩だけでは、まだ分からないこと
分かったのは、9月9日は5分、9月12日は11分、9月13日は22分、9月15日は4分、大きな音の時間があったということだけです。感じ方と数字がそろう晩もあれば、そろわない晩もあると分かっただけで、自分の感じ方から夜の音を言い当てられるようになったわけではありません。
なぜ9月13日だけ感じ方と数字がそろったのか、これだけでは分かりません。前の日にあったことが関係しているのかもしれませんし、たまたまそうだったのかもしれません。今の四晩だけでは、そこまでは言えません。
四晩の記録に、大きな意味を持たせるつもりはありません。それでも、自分の感じ方だけでは夜の音の大きさも、その日どちらの向きになるかも分からないという、当たり前のことをあらためて確かめられたのは、今回の記録があったからです。
四晩のうち三晩は、感じ方と数字がそろわない側でした。そろわないほうが多いのだとしたら、感じ方を先に信じてしまうことのほうが、むしろ珍しくないのかもしれません。
自分の耳では聞けない夜の音を、翌朝になってから確かめる。それができることが、今回の四晩で分かったことです。
治し方や治療のことは、お医者さんに聞くのがいちばん確かだと思います。Nagiにできるのは、夜の音を録って、うるさかった時間とピークを朝に聞き返せるようにすることだけです。判定はされません、記録だけです。
