自分のいびきは、なぜ自分には聞こえないのか
自分のいびきの大きさは、眠っている間は自分の耳に届きません。朝の感じ方だけでは、その夜どれくらい大きな音が続いたのかも分かりませんでした。二晩を記録して並べてみると、感じ方と数字は逆の向きになっていました。
自分の耳には、自分のいびきは届かない
自分がどれくらいうるさいのか、自分では確かめようがありません。眠っている間の音を、自分の耳で聞くことはできないからです。寝ている本人には、その音がどんな大きさで、どれくらい続いているのか、まったく分かりません。
朝の気分だけでは、夜の間にどれくらい大きな音が出ていたのか、判断できませんでした。よく眠れたと感じた日も、いつも通りだと感じた日も、つらいと感じた日も、実際の音がどうだったのかは、それだけでは分かりません。眠りの深さと、音の大きさは、別のことなのだと思います。
誰かに指摘されたとしても、指摘した相手が正確な時間や大きさまで覚えているとは限りません。うるさかったという感覚は伝わっても、それが何分続いたのか、一番大きかった瞬間がいつだったのかまでは、記憶に残らないものだと思います。自分で確かめない限り、そこは誰にも埋められない部分でした。
確かめる方法として思いついたのは、その夜をそのまま記録してみることでした。眠っている間の音を、翌朝になってから自分の耳で聞き返してみることにしました。誰かに聞いてもらうのではなく、自分の記録として残しておく方法です。
一晩だけでは、その夜がたまたまそうだったのか判断がつかないと思い、感じ方の違う二晩を、同じ方法で記録して並べてみることにしました。
二晩の記録を並べてみると
まず8月25日の夜です。朝の気分は、特に良くも悪くもない、いつも通りという感じでした。ところが記録を見ると、大きな音の時間は29分、ピークは8:05。これまでの記録の中でも、特に長く音が出ていた夜でした。
次に8月27日の夜です。こちらは朝、つらいと感じていました。けれど記録では、大きな音の時間はわずか4分、ピークは10:03。感じていたほど、音は続いていませんでした。
いつも通りだと思っていた夜のほうが、実際には一番長く音が出ていた夜で、つらいと感じた夜のほうが、実際には一番静かだった夜でした。感じ方と数字は、逆の向きになっていました。
二晩とも、録音の始まりと終わりは自分でタップして決めています。8月25日は7時間52分、8月27日は6時間25分の記録でした。長さの違いは、その夜どれだけ眠っていたかによるものです。
あとから短いタグを付けることもできますが、この二晩はどちらも付けませんでした。特に変わったことがあったという自覚もなく、いつも通りに眠って、いつも通りに記録を終えただけです。
つらいと感じた8月27日のほうが、記録の手間がかかったということはありませんでした。眠る前にタップし、朝にタップして終える。その回数はどちらの夜も同じです。
自分の耳では、眠っている間の音を聞くことはできません。朝の感じ方だけで判断していたら、この二晩が逆の向きだったことには気づかなかったと思います。片方の夜だけを見ていても、同じことには気づけなかったはずです。
記録の方法は、別の記事に
夜の間どうやって音を記録しているかは、別の記事にまとめてあります。ここで言えるのは、枕元にスマホを一台置いておくだけだった、ということだけです。特別な機材も、身につける機器も使っていません。
残るもの、残らないもの
音がどこへ行くのかは、いつも同じ一文で説明されています。「音はどこにも送りません。残るのは大きかったところだけです。」二晩とも、夜の音がそのまま残っているわけではなく、大きかった時間と、そのすぐ前後の短い部分だけが手元に残りました。
一番大きかった瞬間の音は、自分の耳で聞き返せます。次に大きかった瞬間も、順番に残っていて、聞くことができます。それ以外の、静かだった時間の音は、はじめから残りません。8月25日の夜も、8月27日の夜も、同じ形で確かめられました。
録音と記録はずっと無料です。録音はこの端末に14晩ぶん残り、古いものから自動で消えます。消すための操作は要りません。
消したい録音があれば、自分で個別に消すこともできます。何もしなければ、古いものから自動で消えていくだけで、こちらで何かをする必要はありません。
二晩だけでは、まだ分からないこと
分かったのは、8月25日の自分の夜は29分、8月27日の夜は4分、大きな音の時間があったということだけです。どちらが自分にとって普通の夜なのか、二晩だけではまだ言えません。
感じ方と数字がなぜ逆になったのか、これだけでは分かりません。前の日にあったことが関係しているのかもしれませんし、たまたまそうだったのかもしれません。今の二晩だけでは、そこまでは言えません。
たった二晩の記録に、大きな意味を持たせるつもりはありません。それでも、自分の耳には自分の音が聞こえないという、当たり前のことをあらためて確かめられたのは、今回の記録があったからです。感じ方を疑ってみようと思ったきっかけも、この二晩でした。
これから何晩か同じように記録を重ねていけば、いつも通りだと感じる夜と、つらいと感じる夜の傾向が、もう少し見えてくるかもしれません。それでも、今の二晩だけで先に答えを出すことはしません。
自分の耳では聞けない夜の音を、翌朝になってから確かめる。それができることが、今回の二晩で分かったことです。
治し方や治療のことは、お医者さんに聞くのがいちばん確かだと思います。Nagiにできるのは、夜の音を録って、うるさかった時間とピークを朝に聞き返せるようにすることだけです。判定はされません、記録だけです。
