鼻がつまって寝れない夜、自分の記録には何が残っていたか
鼻がつまって眠れない気がした夜に、自分の一晩を録音しました。大きな音の時間はゼロ、ピークは朝の08:14です。眠れていたかどうかまでは書きません。
鼻がつまって眠れない夜
鼻づまりの季節になると、「鼻づまり 寝れない」と検索したくなる夜がある。横になった途端に鼻が詰まって、寝返りを打つたびに目が覚める。そのまま朝まで、ちゃんと眠れていたのかどうか、自分でもよく分からないまま一日が始まる。
感覚としては眠れていない気がするのに、朝になるとはっきり言えることは何もない。何回目が覚めたのか、どれくらいの時間起きていたのか、覚えている範囲はあいまいなままだ。鼻の調子と自分の夜を、数字で並べて見たことはこれまでなかった。
検索しても、鼻づまりで眠れない夜についての答えは、だいたい「鼻の通りをよくする方法」の話になる。知りたかったのはそこではなく、実際にその夜どれだけ大きな音が出ていたのか、自分の耳では確かめられない部分のほうだった。
鼻づまりで寝れない、という言い方はこの季節になるたびに耳にする。けれど自分が本当に眠れていなかったのかどうかを、翌朝の自分の言葉で説明できたことはなかった。「寝れなかった気がする」としか言えない夜が、毎年何度かある。
そこで鼻づまりが気になる夜に、いつも枕元に置いているスマホでそのまま一晩を録音してみた。特別な機器は使っていない。いつもの場所にスマホを置いて、寝る前にタップしただけだ。
10月7日の夜、朝に残っていたもの
10月7日の夜は、8時間52分を録音した。録音が始まったのは01:32、終わったのは10:25。朝の画面に残っていたのは、大きな音の時間はゼロ、ピークは08:14という記録だった。目が覚めたときの気分は「ふつう」。
鼻づまりで何度も目が覚めた感覚があったのに、大きな音の時間はゼロだった。いびきが増えた夜ではなく、むしろ静かな夜として記録に残っている。08:14というピークも、眠っている最中の音ではなく、起きる前後の物音だったはずだ。
目が覚めた回数や、起きていた時間の長さまでは、この記録からは分からない。画面に残るのは、大きな音がどこにあったか、それだけだ。鼻の調子が悪かったという感覚と、音として残った記録は、必ずしも同じ形にはならないらしい。
自分のいつもの夜と比べても、ゼロという長さはむしろ短いほうだった。鼻がつまっていたから音が増える、というわけでもなさそうだ。それでも、この一晩だけで決めつけられることではない。
気分が「ふつう」だったことと、大きな音の時間がゼロだったことは、今回はたまたま近い印象になった。けれど一致するとは限らないというのは、これまで何度か録ってきて分かったことだ。つらかったはずの夜のほうが短いこともあれば、ふつうだったはずの夜のほうが長いこともある。
その夜にあったことは、あとから短いタグで残すこともできる。鼻がつまっていた、という一言でも構わない。タグを付けても、その夜の数字自体は変わらない。あとで夜を並べるときの手がかりになるだけだ。
スマホを置くだけの方法
やったことは、寝る前にスマホを枕元に置いて、画面を下にしてタップしただけだ。画面が消えても録音は続き、朝、自分の手で終える。鼻づまりのための特別な設定はない。マイクの許可を聞かれるのは最初の一度だけで、あとから設定で変えられる。
寝る前の画面では、マイクと空き容量だけを確かめる。それを見たらタップして夜を始め、朝は自分で終えるまで録音は止まらない。特別なマイクも、身につける機器も使っていない。
残るもの、残らないもの
音がどこへ送られるのかは、いつも同じ一文で説明されている。「音はどこにも送りません。残るのは大きかったところだけです。」今回のように大きな音の時間がゼロの夜は、ほとんど何も残らない。一番大きかった瞬間だけ、自分の耳で聞き返せる。
録音はこの端末に14晩ぶん残り、古いものから自動で消える。消すための操作は要らない。鼻の調子が悪かった夜も、よく眠れた夜も、同じように記録して、同じように朝に聞き返すだけだ。
録音と記録はずっと無料で、鼻の調子が悪い夜だけ特別に身構える必要もない。大きな音の時間がゼロだった夜も、何分もあった夜も、残り方そのものは変わらない。
今夜はどうだろうか
鼻がつまって眠れない気がした夜と、その夜の記録を並べて置いただけだ。原因だとは言わない。鼻づまりのせいで眠れていなかったのかどうかは、この一晩の記録だけでは分からないからだ。
言えるのは、10月7日の自分の夜は大きな音の時間がゼロだった、ということだけだ。感覚と記録が同じ形にならないこともある、とこの夜であらためて分かった。
鼻づまりの季節はこれからも続く。そのたびに同じ場所にスマホを置いて、もう何晩か記録を並べてみようと思う。「寝れなかった気がする」で終わらせずに、朝の画面を見るだけでいい。
今夜、いつもと同じ夜になるかは、天気予報ではなく明日の朝の自分の記録の中にある。
治し方や治療のことは、お医者さんに聞くのがいちばん確かだと思います。Nagiにできるのは、夜の音を録って、うるさかった時間とピークを朝に聞き返せるようにすることだけです。判定はされません、記録だけです。
