寝言を録音するのは、良くないことなのか
9月6日の夜を8時間35分そのまま録音しました。うるさかったのは10分で、残ったのはその前後の短い音だけです。それ以外の時間の音は、はじめから記録されていません。
一晩まるごと録るのが、なんとなく怖かった
寝言や自分の声を一晩そのまま録るというのは、考えるだけで少し身構えるところがありました。開けっぱなしのドアのような感じがして、なんとなく手が出ませんでした。
「寝言を録音するのは良くない」という言葉を、どこかで見かけたこともあります。何が良くないのか、はっきりしたことは分かりません。それでも、一晩そのまま録ってみて、朝に何が残っているのかを自分の目で確かめてみることにしました。
誰かに聞かせるつもりはなく、自分の記録として残しておくだけです。それでも、まるごと一晩の音がどこかに残るのだとしたら、それは避けたいと思っていました。
一番気になっていたのは、自分がどんな寝言を言ったかではなく、まるごとの音がどこかに残ってしまうこと自体でした。内容よりも、量そのものが不安の中心でした。
これまでも、いびきについて何か言われたことは何度かありました。それでも、一晩分の音をそのまま録るというところまでは、なかなか踏み出せずにいました。
短い瞬間だけを確かめるのと、一晩のすべてを録るのとでは、感じ方がまったく違います。今回はじめて、後者を試してみることにしました。
9月6日の夜、残ったのは10分間だった
9月6日の夜は、8時間35分をそのまま録音しました。録音は3時32分に始まり、12時07分に終わっています。朝の記録を開くと、うるさかった時間の合計は10分。ピークは11:00でした。
朝の気分はふつうでした。特別つらかったわけでも、よく眠れたと感じたわけでもない、いつも通りの朝です。
8時間35分のうち、うるさかったのは10分だけでした。残りの時間の音は、はじめから残っていません。まるごと一晩分の音が手元にあるわけではありませんでした。
数字にしてみると、10分という時間は思っていたよりずっと短く感じました。録音していた時間の全体からすれば、ごく一部です。
録音していた時間が8時間35分と長くても、うるさかった時間がそれに比例して増えるわけではありませんでした。長く録ったからといって、残る量が多くなるとは限らないのだと分かりました。
朝の気分がふつうだったことと、うるさかった時間が10分だったことのあいだに、はっきりした関係があるのかどうかは、この一晩だけでは分かりません。ただ、両方とも記録として残っています。
確かめ方は、スマホを一台置いておくだけ
記録の方法そのものは、別の記事にまとめてあります。ここで書けるのは、枕元にスマホを一台置いて、朝までそのままにしておいただけ、ということです。
特別な機材も、身につける機器も使っていません。画面はロックされたままで、朝にタップして終えるまで、それ以外にすることはありませんでした。
スマホの向きや置く場所を細かく気にしたわけでもありません。いつもの枕元に置いて、寝る前にタップし、朝起きてから終えるタップをする。それだけの手順でした。
この手順は、うるさかった夜も、ふつうだった夜も変わりません。9月6日の夜も、他の夜と同じやり方で記録しただけです。特別なことは何もしていません。
これまでに残っている14晩ぶんの記録も、すべて同じ手順で残したものです。夜ごとに方法を変えたことはありません。
残るのは、大きかったところだけ
音がどこへ行くのかは、いつも同じ一文で説明されています。「音はどこにも送りません。残るのは大きかったところだけです。」
9月6日の夜も、静かだった時間の音はそもそも残っていません。残っていたのは、大きかった10分間と、そのすぐ前後の短い部分だけでした。
一番大きかった瞬間の音は、自分の耳で聞き返せます。次に大きかった瞬間も、順番に残っていて、聞くことができます。それ以外の時間は、はじめから記録されていません。
あとから短いタグを付けることもできますが、9月6日の夜には付けませんでした。タグを付けても、残っている音の量そのものが変わるわけではありません。
録音と記録はずっと無料です。録音はこの端末に14晩ぶん残り、古いものから自動で消えていきます。消すための操作は要りません。
消したい録音があれば、自分で個別に消すこともできます。何もしなければ、古いものから自動で消えていくだけで、こちらで何かをする必要はありません。
一晩を丸ごと残しておくのと、大きかった部分だけを残しておくのとでは、あとから聞き返すときの気持ちがまったく違います。まるごと残っているという前提で聞き返すのと、そうでないのとでは、身構え方が変わります。
それでも、まるごとは残さない
一晩をまるごと誰かに聞かせるつもりは、今もありません。手元に残っているのは大きかった10分間だけで、それ以上の音を誰かに送ったことはありません。
自分の声がどう鳴っていたのかを、自分の耳で確かめる。9月6日の夜については、それで十分でした。
開けっぱなしのドアのような感じがしていた不安は、朝に残っていたものを見て、少しやわらぎました。残っていたのは、思っていたよりずっと少ない時間でした。
まるごとの音を残すかどうかを、自分で選べるということ自体が、録る前には分かっていませんでした。試してみてはじめて、そのことに気づきました。
同じ不安を持つ人が他にもいるのかどうかは、自分には分かりません。ここに書けるのは、9月6日の自分の夜に何が残り、何が残らなかったかということだけです。
これからも、同じやり方で夜を記録していくつもりです。まるごとではなく、大きかったところだけが残るという形が、自分には合っていると感じています。
治し方や治療のことは、お医者さんに聞くのがいちばん確かだと思います。Nagiにできるのは、夜の音を録って、うるさかった時間とピークを朝に聞き返せるようにすることだけです。判定はされません、記録だけです。
